酒はいらない
ガッツリ食べたい
そんな昼下がり
一般男性の候補に上がるのは
だいたい中華料理屋か
ラーメン屋である
世に中華料理オタクが少ない反面
ラーメンオタクは多く
一般男性なら大体が家の近くか職場の近くに
一軒くらいうまいラーメン屋を知っているものだ
私もラーメンは好きで
ある程度は食べてきたつもりだが
そんな私に分からないものがある
それがラーメンの麺の硬さ「普通」である。
昨今ある種のラーメンは無料でカスタマイズができる仕様になっている。
ニンニクの有無、麺の硬さ、油の量、味の濃淡、野菜の追加等無料オプションでつけられている。
特にこの中でニンニクの有無と麺の硬さは系譜を問わず割と多くのラーメン屋で見かける無料オプションであると私は思う。
私はこの麺の硬さを聞かれるとつい、「硬め」と頼んでしまう。
それは学生時代過ごした横浜の街で家系ラーメンを食べている時に習った「硬め、濃い目、多目」の早死三段活用知識のせいなのか…?
少なくとも聞かれた際「硬め」と答える人は私の周りの友人でも、他地方の店であう他の男性達でも多いと感じる。
そこまで来ると「普通」とは何なんだろうか?
本来「普通」は店主がこだわりにこだわり抜いたスープに、研究に研究を重ねた結果生み出したベストな麺の硬さである。
しかし、博多ラーメンの様に「硬め」で頼むのが通例となっているラーメンも存在する。先に上げた家系ラーメンだって「硬め」を頼む人のほうが大いに決まっている。
そうなると絶対ラーメンは、「硬め」が一番美味しく食べれるようになっているはずだ。
本当に「普通」って何なんだろうか?
よく社会では「普通が一番難しい」と言われる。
その言葉の真意はラーメン屋でも体現されているのではないだろうか?
「普通」とは、いわば万人に受け入れられるものだと思う。
結局普通なんて絶対に存在し得ないものなのである。
そんな哲学をラーメン屋では体現しているのである。
よく考えると「柔らか目」の方が存在意味がわからないかもしれない