私はこの一年間程筋トレを趣味としている。
この趣味を始めたきっかけ
学生最後の夏を実験一辺倒で終えるのがシャクで
ウェスタンブロッティングや免疫染色、PCR等の実験の待ち時間に大学のジムに通いだした事である。
ちなみに夏の実験は尽く失敗に終わったが、筋肉はつき
データは残らなくとも、ちゃんと研究室に来たという証拠が筋肉という形で残った。(それしか残らなかった。)
それから学生時代はほとんど毎日、社会人になってからも週に3回以上のジム通いは継続され、今や立派な私の趣味となった。
しかし、筋トレはキチンと使用量を守らねばならないと私は考えている。
少なくとも健康診断の前には追い込んではいけないと警鐘を鳴らしたい。
なぜなら
肝臓の数値がぶち壊れるためである。
初めて受けた会社の健康診断で私はぶったまげてしまった。
ALTがちょろっとオーバーしているが、それ以上にASTが通常の3倍。シャア専用肝臓である。
因みに私は死ぬほど酒を飲み、学生時代も毎晩ストロングゼロでぶち上がっていて、院生時代に流石に不安を覚え個人的に血液検査に行ったことがある。(その時は異状なし)
この通知を貰ったとき私は、ついに今回来たかと。
しかし、ここまで悪化していたのかと流石に絶望し草すらはえなかった。
だが、「今夜すべてのバーで」というアル中作家の小説の中に「アル中ほど自分がアル中でないと安堵するためにアル中の知識を身につける」というような文がある。
私もその例に漏れず、何故ASTのみがこんなに高いのかと違和感を覚えた。
一般的に肝臓の良し悪しを判断する数値でよく用いられるものはγ-GTPではないだろうか、
アル中業界でもこの数値は一種の戦闘力のような役割を担う
その数値が通常値なのに何故…?
ASTとALTは細胞の破壊時に生じる酵素である。
そしてこのASTは全身の筋細胞に含まれている…?
…
…
…
( ゚д゚)ハッ!
つまり、筋トレにより筋細胞が破壊される際も放出されるのではないか!?
この健康診断全日の土日は、両日とも全身くまなく筋トレをし、バチバチに筋肉痛だった。
そうだ、そうに違いない。
俺の肝臓は死んでない!
世界一働く肝臓だぞ!
と診断をもらい絶望した30分後に私は確信した。
アル中とはなんと言い訳がましい生き物か
そして、週に5回も休肝日を取り入れ
直前の一週間筋トレを休み
二次検査に挑んだ結果…
やっぱり俺の肝臓は銀河一働くやつや!
お医者さんも言っていたが筋トレにより血液検査の数値が悪くなるのはよくある事とのことでした。
まぁ、それでも全般の数値が高めではあるので筋トレだけが全て悪いわけでは無いだろうが
とりあえず世のトレーニーの方々は健康診断前酵素が残る48時間で筋トレをするのは止めましょう。
後お酒もコップに注いで割るのがめんどくさいからと瓶ごとストレートでラッパ飲みするのは止めましょう。
記憶をなくして次の日瓶に3割ほどしか残ってない酒を見て、「昨日は割と飲むのセーブしたなぁ」と自分に感心するのは止めましょう。
それは間違いなくアル中です。