肛門よりいづる者

真面目に生きてバカをみた

記事 擬音

日本には沢山のオトマトペがある

 

オトマトペとは

漫画等で使用される

効果音であり

「ゴゴゴゴゴゴ」とか

「どん!」とか

「ザワ…ザワ…」とかである。

 

オトマトペは日本漫画の発展とともに

進化してきたものであり

漫画とは切っても切れない

関係である。

 

そんな漫画でオトマトペが

多い傾向にあるジャンルは

間違いなく

 

エロ漫画である。

 

エロ漫画に登場するオトマトペといえば

チュッパチャップスのような汁の音や

プリンのような身体的特徴を細かく捉えたものや

ムラムラなどの入念な心理描写によるものなどで

 

下手をすれば1作品中に

オトマトペの存在しないコマなど

ない場合もある

 

 

 

 

 

 

そんなエロ漫画のオトマトペについて

最も汎用性の高いものは

「ゾクゾク」であると思う。

 

「ゾクゾク」は

身体描写も精神描写も

どちらも表現可能な唯一の

オトマトペであるためである。

 

 

事に及ぶ前の昂ぶった精神を

「ゾクゾク」

 

這い上がるような快楽で身体が

「ゾクゾク」

 

果てた余韻に

「ゾクゾク」

 

子供を孕む描写に

「ゾクゾク」

 

思いの外子沢山

「ゾクゾク」

 

子供が受け継いで第2幕に

「ソウゾク」

 

息子は夜の街へ

「フウゾク」

 

しかし相手は生き別れの姉で

「シンゾク」

 

姉は裕福な権力者に飼われていてその姿はまさに

「レイゾク」

 

それを知った息子にとって権力者は倒すべき

「カンゾク」

 

一人では力が及ばないと知る息子が

姉の境遇を相談する相手は

「ソンゾク」

 

そうか…、お前の姉…、いや俺の娘が…

そんな事になっているとは…

親父!俺達で姉ちゃんを救おうよ!

しかし、権力者を相手に戦いなどそれでは…

「ギャクゾク」

 

何言ってるんだよ!

この国の権力者に不満を抱いてるのは

ウチだけじゃない

そもそもあいつら勝手に攻めてきて

俺たちの土地を奪い、家族を奪い

言葉を奪い、文化を奪い!

今こそ立ち上がるべきなんだ!

「ミンゾク」

 

 

そうして彼らの物語はこれからも…

「続…続…」

 

 

 

 

 

 

 

 

そう

エロ漫画はゾクゾクのみで

その全てを完結する事ができるのである。

 

 

 

だんだん楽しくなって

どんどん方向性がおかしくなっていったが

私はこの説を世に提示することができ

「マンゾク」

である。