肛門よりいづる者

真面目に生きてバカをみた

記事 100日目に死ぬワニ

あの有名な100日で死ぬワニが遂に死んだ。

 

 

 

作者のきくちゆうき氏には

プレッシャーや誹謗中傷もあったであろう中

100日間も毎日かかさず投稿された事に

素直に称賛と敬意を贈りたい。

 

 

 

 

 

私は連載当初

何気ない日常4コマの最後に

死へのカウントダウンを設けることで

一気に深みが増すという手法に

感心したものであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、フォローもしてないのに

毎日目にするようになり

流石に不謹慎だなあと思い私は

4日目辺りからミュートした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから90数日たち

最終日に私もワニの死を目撃したいと

中世の民衆が死刑をエンタメとして消化するが如く

悪趣味な人間の性が出てしまい

ミュートを外して最後の話を閲覧したが…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この漫画が実は

 

ギャグ漫画ではなく

 

動漫画であったという

 

驚愕の事実を知った。

 

 

 

 

 

 

 

え?

 

 

 

 

 

 

 

 

不謹慎出オチギャグ漫画じゃなかったの?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

動漫画なら死のカウントダウン付の

定点観察なんて悪趣味すぎない?

「俺はこいつの残り寿命知ってるけどこいつは知らないんだなぁ…」って神目線的な楽しみ方でもしてるの?

 

 

 

 

 

 

 

などと思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、最終作が投稿された後に

作者や読者層と死生観が合わないと感じた。

 

 

やはり私の死生観では

「死」は救済であると思う

 

死んだ人間は死後の世界を認識できない

幸せを感じることもなければ

不幸せを感じることもない

 

それが死のもたらす安らかな眠りである。

と考えているためである。

 

 

 

 

 

 

 

それなのにワニは

死後一時間後には

現世に引き戻され

次の仕事の告知をさせられていた。

 

 

あまりにもワニが可愛そうである。

 

 

安らかに眠らせてあげてほしいと私は思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本一死を望まれたワニは

死後も安らかに眠ることは許されず

エンタメとして消化されるという

新しい形の地獄に閉じ込められた

 

そして彼をその地獄に送り込んだのが

作者であり彼の行く末を見守っていた

(私も含めた)読者であるのだから

皮肉なものである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やはり悪趣味で不謹慎なコンテンツであり

ギャグ漫画時空で行き

死んでも安らかで皆に笑顔で送り出されるような

そんな死にしてあげても

よかったのになぁと言うことを思いましたとさ。

 

 

 

 

 

 

追記

連載終了後大手広告会社と元々コラボしてたんじゃないかと叩かれている本作

主に叩いているのは嫌儲とかではなく

 

「この作品ってテレビで取り上げたり、毎日ネット上で目にするほどの作品か?」とヒットの理由が分からなかった人達が

その答えが”意図して作られたブーム”というバズる理由より理解しやすい答えを得たためである。

(明確な答えではないが)