肛門よりいづる者

真面目に生きてバカをみた

記事  ネットリテラシーとシナモン

某TV番組出演者が

ネットでの誹謗中傷に耐えきれず

自ら命を断った

 

私はその番組をよく知らない

 

ちゃんと見たことは一度もないが

 

名前は知っている程度であった

 

 

 

 

 

今回のような

ネットリテラシーが問われる事件で

私は義務教育で教えるべき

教訓じみた話を一つ知っている

 

それは

 

サンリオピューロランドの人気者

 

シナモンの話である

 

(サンリオキャラクターのシナモンは、シナモロールシリーズの主人公的存在である。性別は男。尻尾がシナモンロールに似た青い眼をした白い子犬のキャラクターであり、空を飛ぶ事ができる。Wikipediaより)

 

 

こんな場末の記事を読んでくれている人なら

ご存知かも知れないが

かの子犬は

一時期SNSバチバチに虐められていた

 

何を呟いても

彼のツイッターのリプ欄は

罵詈雑言の

クソリプまみれで

誹謗中傷の嵐だった

 

彼が前転をする画像を呟けば

「でっけー消しゴムが転がってんじゃねぇよ」「ちゃんと前向け」「●ね」

 

ご飯を食べたと呟けば

「畜生の癖に上等なもん食ってんじゃねぇ」「不味そう」「●ね」

 

ついに限界を感じたシナモンが半分しか現れない時も

「引っ込んでろ」「背景しろすぎ」「●ね」

 

と揚げ足を取りに取り続ける輩が

後を断たなかった

 

 

結果シナモンは

サンリオの架空のキャラでありながら

行き過ぎた行為へ意思表示をし

(友達に代弁して貰うという形で)

クソリプを飛ばす輩を

彼のフォロワーから考えれば

非常に少ないが200人程ブロックした

 

ここで学ぶべきことは

きちんと意思表示をして

然るべき適切な対処を行う

という事の大切さである

 

余談だが現在

今までの誹謗中傷を全て法廷に持っていく

という意思表示をする人達もいるが

それは過剰で火に油を注ぐ行為ではないかと

私は思って懸念をしている。

 

シナモンの件は

この後に本来のファンと

今までのリプに憤りを感じていた層が結束し

またメディアも取り上げたことで

なんとか丸く収まり

 

遂にサンリオ大賞でトップを取るまでに返り咲く事が出来た。

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、このシナモンの事件に関して

もう一つの学ぶべき要素がある

 

それは

 

 

「何故ネット民に叩かれるようになってしまったか」

 

 

という点である。

 

 

これは当時も様々な考察がなされた。

 

恐らくそれらの考察は全て間違っていないのだとは思うが

 

私は当時のネット社会を生きたものとして

シナモンが虐められるさまをリアルタイムで

追っていた人間として

私の目から見たあの事件の発端を証言したい

 

まずシナモンがお気持ち表明をし

事件が収束に向かったのが2015年

シナモンのツイッタークソリプが湧き出したのが2014年の事である

 

当時ネットコミュニティで

あるカテゴリーが全盛期を迎えていた時期である

 

 

そしてそのカテゴリー内で活動していた 

影響力の強いクリエイター達が

ある日

シナモンをパロった作品を出し

シナモンを愛でるようになったのである

 

これは生き証人として言わせて欲しい

これが原因の一つとしてシナモンのツイッターは炎上を始めた

 

それらに感化された

カテゴリーの住人達うちの何人かは

 

シナモンを直接フォローしそのツイートに

最初は大喜利ネットスラングの応酬のリプを飛ばし始めた。

 

しかしそのカテゴリーのスラング

傍から見ればただの暴言でしかなく

 

それらがどんどんシナモンに対する暴言のハードルを下げ

単純な暴言へと変化していった。

 

 

これが私の目にした

「何故叩かれるようになったのか」の真相である。

 

 

つまりここから何を学ぶかというと

影響力を持つ人間は自分の行動の与える影響をしっかりと考慮する必要があるという事

そして、内輪のノリを外に持ち出すべきではないという事、初めは小さな暴言でもそれがどんどん巨大になっていくという事などである。

 

 

是非シナモンの件を学び

ネットリテラシーに役立てよう。

 

あと淫夢は本当に害悪である